CGで描いてMR2の魅力が増したため、プラモも機会があれば作りたかった1台。

フジミからはかなりのバリエーションが発売されているらしいのだが、
一番よく店頭で見かけるのは、やはり『頭文字D』小柏カイのMR2(III型、NA、ノーマルルーフ)だろうか。
ホイールが社外品だが、これでいいならすぐに手に入るだろう。

で、自分はノーマルのV型、できればCGで作っていないTバールーフが欲しかった。
それだけに、まさにドンピシャなものをいただけてラッキーだった。
箱がボッコボコなのは気になるが…。


さて、今回作る上で悩んだのが「ボディ塗料をどうしよう」ということ。
以前ディアブロでパープルとシルバーを調合しただけのようなやり方では、
ブルーイッシュグレーアージェンタムマイカという絶妙な色合いは上手く出せないだろう…。
で、
「実車の塗料を使えないか?」ということで、
カーショップでソフト99のオーダーメイドペイントを注文。
「これなら間違いないべ!」と思っていたのだが…


…うーん、どう見てもただのガンメタにしか見えない。
後で調べてみると、こういうオーダーメイドの調合色はズレが少なくないらしい。
セラのを注文したときは問題なかっただけに、無念…。

で、色が近いセラのミディアムブルーマイカの塗料が余っていたため、
これを少しずつ混ぜていって補正することに。(右)


塗装の前に、いつものヤスリがけ。
で…

リアのテールランプの間のパネル部分、
下に溝がまったくなし。


まっすぐに溝をいれるため、
エッチングのこを近くのもので高さを固定して溝出し。


見事に溝が完成!!

…アレ、
ところでこの下のライン、こんなのあっただろうか?

実車を見直す。
(II型)(III型)
これII型のゴムラインじゃん!!orz
初期型から金型修正した際に誤ったのだろうか…。

ってことはテールランプも比率変わってくるのでは…
ということでテールランプも含めて対策を考える。

「隙間ラインとして誤魔化せないか?」と油性ペンで仮塗りしてみるがやはり太すぎ…。
ボディ側はパテ埋めと削り取りでなんとでもなるが、
クリアパーツの方はどうにもできない…。

というわけで最終的に「テールランプの黒いラインに化けてもらう」対策。

@下部分は黒いラインを塗らないため、凸部分を削り取り。
 ついでにブレーキランプ部分はウィンカーよりも高さがあるためそれも修正。
Aせっかく作った溝はパテ埋め(涙)
Bテールランプの境目箇所に溝を作成、ここを黒く塗りテールランプの黒枠に見立てる。

完成写真から。(ブレてすまない…)

クリアパーツとわずかに隙間はあるが、かなり意識しないとわからないレベル。

その他、ボディの精度UPのため、
 
タイヤフェンダーが完全に丸まってなくなっているため(左)、ヤスリで削りだし(右)。
これだけで結構引き締まった感じがする。


サイドウィンドウ枠の下も境目が曖昧だったため、エッチングのこで削りだし。

タイヤの位置チェック。

………(;´Д⊂)
もうなにが間違っているのかわかないぐらいおかしい。

まずはすぐに直せそうな後輪のホイールベース修正。
サスパーツを固定するパーツの前後位置を変更。
 → 

で、前輪。
正面からみたとき、キャンパー角が内側、おまけにボディからはみ出し気味のため、
サスパーツを挿す穴を内側に拡張。


高さはサスパーツをボディに深く刺さるよう、バネを一回りぐらい削り取り。
上記穴の内側に入るようにするため、残りのバネも内側を少し削り取り。


修正結果。
 
きっちりしました。
ハァ…。orz

ちなみにタイヤゴムが若干ホイールよりはみ出し気味だったため、
ホイール裏の凸部分をニッパーで少し切り取りで補正。


ホイールのメッキが光りすぎのため、メッキをはがして塗装することに。
キッチン漂白剤に入れると消えるというが…

ホントに消えた!手品みたいだw

ボディ塗装。
 
最初塗ったときは「あんま青くない」「暗い」と思ったが、
光の当たり具合でかなり変わると判明。
「暗い」のではなく「反射率」が大きい感じ。クリア吹く前から指がはっきり写る。
クリアを塗って磨き出すことで青み具合、明るさともに理想通りに。塗りなおさなくて助かった…。

インテリア。
ハンドルが…

これはセラと同じデザインのハンドルではないか!
…ん、でもこのハンドルってI型でしかMR2では使われなかったはず…

(標準)(エアバック装備)
やっぱり。orz
うーん、パテで修正するしかないか?と思い、
修正方法を練るがもっと参考になるものはないか、と他の未完成プラモに目をやると…




こ、このエアバックハンドルでいいじゃん!!(セリカで実際に使うのは下のハンドル)
これをそのままいただきました。

国産車プラモのため、ほぼ普通に作れると思っていましたが、
さすがフジミでした…。


今後のボディ色の調達・調合が困難とわかった1台だった。
(今回はたまたま上手くいっただけに)


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