プロトタイプ

1983年、トヨタは東京支社に新たなプロジェクトチームを編成する。
「スタジオ・アルゴ」‐平均年齢28.2歳という若い社員で構成されたこのチームは、
当時トヨタが若者向けのヒットモデルを開発すべく誕生した。

ヤングプロジェクト第1弾(Y-1)として完成した「パレット」は
商品化には至らなかったものの、プロジェクトは社内で評価を得た。


拠点は豊田市になり、Y-2がスタートした。
そして1987年の東京モーターショー。
ここで出展されたのが、Y-2によるコンセプトカー「AXV-II」である。
※AXV=Advanced eXperimental Vehicle (先進的実験車)


評判を呼んだAXV-IIは市販に向けたY-3へ移行する。
このY-3こそが「セラ」のことである。



アイデアスケッチ


1/1クレイモデル(1次)
3案が考えられる。


1/1クレイモデル(2次)
3案をさらに発展。右の案が採用となる。


1/1クレイモデル(3次)
左のモデルはAXV-IIのデザインを盛り込んだ比較用。


1/1クレイモデル(最終)
ドアハンドルが斜めに配置されている。



インテリアのアイデアスケッチ
左上はAXV-IIに近いデザイン。


初期のクレイモデル
右下が採用案。まだ丸いエアコン口、オーディオDINはない。


中期のモックアップ
左の案ではオーディオが1DINである。


エアコン口(ベンチレーター・グリル)とメーターのデザイン案


最終モックアップ


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