1/32のミニカー2台と未組立のミニ四駆が1台。
「色を赤と黒に塗り分けて、ミニ四駆はリアハッチを斜めにだけしてもらえないか?」
というお願いをされて
「(カレー屋なので)じゃあ1台につきカレー一食タダにしてくれたら」
と、うっかり約束してしまったのが事のはじまり…。

最初に1/32ミニカーを1台赤黒に塗り分け、小物パーツで無駄なものを省いただけのものが完成。
実はこのミニカー、ミニ四駆のボディをぱくった中国製品。
「同じの2台作るのも面白くないし、もう1台のミニカーを犠牲にして内装パーツとかをミニ四駆に移植しても良いです?」
なんてことに展開は変わっていくのでありました…。

 
黒いのが犠牲になってもらうミニカー。ボディこそパクリだが、内装、バンパー、タイヤ、ミラー等、妙に力をいれている。
とはいえオリジナルでしかもタミヤ製と比較すれば精度は雲泥の差。


シャーシごと…とも考えたが、タイヤの位置などから、ミニカーからは内装のみを拝借。

 
実は改造をしたくなった一番のキッカケが、ちょうど余っていたこのO.Zホイール。
ミニ四駆のタイヤにもピッタリはまり、改造も難しくないのでやりたくなってしまったと…。
ちなみに1/24スケールなので、1/32換算では20インチ!
タイヤの直径も1m越えだが、ここは”ミニカーならではのオーバーディティール”ということでw

 
ちょっと悩んだセンターキャップ。「なんかゴツっぽい六角形のものを適当に…」と思ってジャンクパーツを漁るも意外とない。
結局ドライブシャフトの一部を切り出してそれっぽく修正。

 
当然4個必要なので、久々に「おゆまる」の登場。


説明していなかったが、幅が太すぎるのでタイヤの内側を1/4ほどカット。
ミニ四駆にはもうしないので、プラ枠を押し込んで接着。
代わりにバネを仕込めば面白そうだが、手で押して遊ぶおもちゃにするわけではないので…。

 
このあたりからもう戻れない路線に…。
ヘッドライトまで一体成形なのをジャンクパーツに置き換えていく。
ちなみに上の写真は、フォグランプをくっつける出っ張りを消し去り、バンパーも左右をカットした後。
グリルも実車は3本グリルのため切り取り。ただしTOYOTAのロゴは再利用。
グリルはベンツC111Type2製作で不要だったリアパネルがちょうど良さそうとチョイス。

 
ヘッドライトはWRCセリカのフォグランプ、レンズはWAVEのアクセサリパーツから。
レンズの直径に合うまで削りだし。

 
あーだこーだと言いながらこんな感じ。実車はグリルの下側は厚い為、プラ板とパテで増量。グリルの隙間も問題なさそう。
金型からの取り出しの関係か、ヘッドライト横の回り込んだところでの境目がなかったので掘り出し。

 
ワイパーもジャンクパーツは多いものの、さすがにこの車と同じ形状のものはなく、
結局MR2の左ハンドル仕様のワイパーを3分割して再結合。ボディ側も当然穴を開けておく。

 
ミラーはついに完全自作…1ミリプラ板に0.3ミリプラ板を張り合わせ削り出し。
ここまで来ると、フロントガラスのヒンジやキャッチャー(?)を自作しても違和感を感じず…。


結局これだけのパーツが追加されることに…。

 
ダッシュボードは左ハンドルの為、5分割して入れ替えで再結合。


まぁ実は最初に作ったミニカーもこれやっちゃってるんですけどね!!(ノ∀`)

 
シャーシと接着。ダッシュボードはミニカーではボディ側に付いていたが、
ミニ四駆のボディに安定して付けるのが難しいため、シャーシ側に固定できるよう改造。


実車のルーフとリアはオリジナル製作。
ルーフはヤスリで平らにしてそのまま使用、リアとサイドはプラ板で。
しかし、窓枠をペンで描いてみたところ、実車よりも明らかに横長になってしまった。
ここに来て発覚したのが、70系のランドクルーザーは、
ショート・ミドル・セミロング・ロング・スーパーロングと5種類ものホイールベースがあり、
実車はショートでミニ四駆のパリダカ仕様はミドルということである。
(あと70系って一応「現行」なんですね。^^;→Wikipedia
1/32でも1センチ以上を狭めることになるのだが、タイヤが大きいことを考慮すると現状維持のほうがバランスが良さそうと、
オーナーとも相談し、ここは窓の縦横比をできる限り誤魔化していくことに。


改造後。Bピラーの2箇所の溝もエッチングノコ等で再現。

デカール作成。
まずはALPSプリンタで白、銀、黒のデカールを印刷。

これは白。全て下地用に製作。


これは銀。ちなみに「DIESEL」は倍サイズで失敗、後で再印刷。


これは黒。黒は銀の上から印刷。
もちろん原画像のサイズはもっと大きい。2つずつなのは単なる予備。

カラー印刷はEPSONのPX-G930を使用。(ナンバープレートは個人情報保護のためモザイク)
こちらも2つなのは単に予備。


 
印刷結果。どちらもミラクルデカールのクリアを使用。


ボディカラーはいつものソフト99の特注で実車と同じものを使用。
デカールを貼ってからウレタンクリアを吹きつけ。
実はこのとき部屋の気温は直前まで10度を下回っていたため、ウレタン液がゼリー状態に…。


TOYOTAのロゴは、ラッカー系で白を吹いたあと、エナメルの黒を筆で全て塗り、
乾いたあと綿棒に溶液を付けロゴのみ塗料を剥がした。


というわけで当初の予定を斜め上に行ってしまった…。


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