自作デカールまとめ(09')

自作デカールの製作で色々な試行錯誤をしているので、
ここでいったん自分の状況をまとめてみたいと思います。


うちには今、3台のプリンタがあります。

1台目はエプソンのPM-A820
これは普通に、家のプリンタ&スキャナとして買ったもの。
前まで使っていたPX-500がヘッド詰まりでいくらクリーニングしてもダメになり、
画質にも既に納得がいっていなかったため買い換えました。
(そういえばこれ、ロータス・ヨーロッパのエクスドライバーVerのデカール作成時に買ったんだっけw)

2台目はアルプス電気のMD-1500。
自作デカールでは有名なこのプリンタ、知人経由でなんとタダでいただきました。
現在アルプス電気はMD-5500を販売していますが、これも在庫限りとの噂…(本当かは知りませんけど)。
カラー印刷の画質は、熱転写という構造上、今のインクジェットプリンタにはどうしても見劣りします。
というわけでこいつの役割は、もっぱら、白印刷銀印刷

3台目はエプソンのPM-G930
なんでPM-A820を持っていながらこれを買ったのか…それがこれからのお話。


今まででかい画像をミラクルデカールに印刷したことがないので分からなかったのですが、
PM-A820で印刷すると、(絵にもよるが)インクが固着せず変色したような結果になってしまうことが判明。
ネットで調べるうちに、
「インクジェットプリンタでも、インクによってはミラクルデカールと愛称が悪い」
という衝撃の事実が発覚。
ここのサイトに情報が掲載されておりますが、
PM-A820のIC*50系インクは「使い物にならない」ものだということ!(泣)
まさかこんな原因だったとは…。

現状の最新エプソンの染料インクはどれもこのインクということ、
顔料系の下位モデルはPX-V500で既に嫌気がさしていること…
「…選択肢はPX-G930だけかよ!いいよ買ってやるよ!!」
ってなわけで、唯一、ベスト電器で「展示品限り」で売っているのを見つけて購入してきました。


せっかくなので、違いを比較してみました。
画質が分かりやすいキャラクターものにしてみました。
(ネットから適当に検索してもってきました)

まずこれが元画像。(なんでアイ○スを選んだかは聞くな…)

これがPM-A820で印刷したもの。

これがPX-G930で印刷したもの。


印刷物2枚はデジカメで撮影。編集ソフトでは明るさとコントラストのみ調整しました。(下手ですみません…)
本当ならばスキャナを使うべきなのですが、PM-A820のものは全く乾かないため断念…。
PM-A820だと、特に色の濃い(=インク量の多い)髪の毛が、インク同士がダマになって散々な結果に。
赤系は固着しやすいのか、最終的にはこのように赤っぽくなります。
一方、PX-G930はインクの崩れは全く起こっていません。
PM-A820が6色に対し、こちらは8色と、プリンタ自体の画質も手伝い非常に綺麗な結果となりました。


MD-1500の白印刷と合わせて、濃いボディ色の上にデカール貼ってみました。

まずは白印刷。白くしたい部分のみの単色画像を作成し印刷。
ミラクルデカール(クリア)に印刷しましたが、アルプスプリンタでも問題なく使用できました。
トップコートも吹かず、直ぐにデカール貼り付け可能です。
 → 

 → 
インクカセットは「特色ホワイト」。
だが、1回印刷しただけでは裏地が透けて隠ぺい率に不満があります。
で、このプリンタの面白いところは「合成印刷」という機能があり、印刷しても紙が巻き戻り、続けて重ね印刷できるのである。
ただし、特色ホワイトの上から直接さらに特色ホワイトを上書き印刷すると、綺麗に張り付かず一部がはがれてしまう為、
間に「光沢仕上げ」を印刷して、1回目の特色ホワイトを紙にがっちりくっつけ表面を平らにしておく。
個人的には2回で十分満足した隠ぺい率になっていると思う。

背景を消した画像をPX-G930で印刷。


貼り付け。
白印刷がちょっとはみだし気味。少し小さくする必要がありそう。
また、髪の毛の部分がさっきと違い、若干ひび割れ気味に。
前との違いで考えられるのは、
@乾かした時間が長い。(1時間以上、先のはたしか15分ぐらい?)
A「グロスオプティマイズ」をOFFで印刷。
  PX-G930の8色インクのうち、1色は仕上げ艶出し用の透明インクなのですが、
  「トップコートで艶でるし、インクもったいないから」とOFFにして印刷。
どちらが原因ともわからないですが、今後も検証が必要のようです。
 

輪郭がはさみで切れるような簡単なものであれば、ミラクルデカール(ホワイト)に印刷したほうが色々と楽ですが、
上記のような複雑な画像だとMD-1500の白印刷が威力を発揮してくれます。

にしても…


ふと気がつくと実験体になってもらったピアッツァが痛い車に…。


というわけで、プリンタは3台ありますが、デカール製作で使っているのは2台です。^^;
PX-G930はランニングコストもかかるし、スキャナもないので、
PM-A820は引き続き家用に働いてもらいます。

戻る