2018年の「オートモデラーの集いin北海道」でMVP賞としていただいた絶版キット。
有難く組み立てさせて頂こう・・と思ったのですが、1/24スケールで揃えている身としては、
「1/24だったら、さぞやデカいんだろうな・・3Dスキャンして拡大したらどうなるのだろう?」
という衝動に駆られてやってしまう・・。

A310改で縮小コピーはやったが、拡大は初めて。
どこまで精度が保たれるのか?安いミニカーっぽくなってしまうのか?

3Dスキャン→1.3333・・倍に拡大→3D出力。いつもと同じ作業なので割愛。
やはりデカすぎて側面は分割する必要あり・・。


やはりデカい。




で・・この車、当時としては画期的な電動ハードトップであることが特徴なのだが、
「これだけ大きければ、電動ギミックを入れ込むことができるんじゃないだろうか?」
と、更に余計な考えをしてしまうことに・・・。

使用したのは、タミヤの「マイコンロボット工作セット」のマイコンボードと、15RPMのギアボックスモーター、歯車のセット。
手動での格納方法は図面に起こしたものの、具体的な動かし方は殆ど行き当たりばったり。
ルーフ格納時の動きとしては、
@トランクを開ける。
Aトランク先端部のカバー部を閉じる。
Bルーフを格納する。このときルーフ先端部も閉じる。
Cトランクを閉じる。
ルーフを出すときはこの逆順。
厄介なのはトランク/ルーフの先端部をどうやって動かすか・・・。


後部はギミックの空間にするため、マイコンボードは前側に配置。ボンネットに単4電池ボックスとスイッチを配置。


まずは手動で開閉出来ないと始まらない。ここはパソコン上でシミュレーションできたので、特に大きな問題は起きず。


で、案の定、トライ&エラーをひたすら繰り返す・・・。

トランク開閉は単に真鍮線を付けたスライドギアを動かして、トランク側の真鍮線を押し上げるだけ。

ルーフも同様ですが、角度などが複雑で、あまり使いたくなかったバネも使用。

一番苦しんだのがルーフの先端。
ルーフ自体が動く上に、空間も限られるので、ワイヤーで押し引きすることは直ぐに決定。
が、実車と同じように180度ぐるりと回そうとするなると、ワイヤーの先端に回転機構を加えたうえで先端部に接着する必要があり。
これを色々試すものの、「接着」=「固定」なので、引っ張りすぎても足りなくてもダメというシビアな条件が付いてしまい難航。
結局180度回すのは諦め、重力任せにすることに。
ルーフが格納する動きでワイヤーが1pほど引っ張られる位置にワイヤーの片方を固定。
ルーフの動きでワイヤーの先端がルーフの先端を押し上げるだけに。

最後はトランク先端。この時点でギミックはかなりギチギチなので、既存の動きに盛り込むしかない。
こちらも空間が限られるのでワイヤーを使用。ただし180度格納しないとNG。
幸い、トランク全開時に重力で180度近くまで閉じるので、マグネットで固定することに。
最後の問題はワイヤーをどう動かすか?

出した答えが、ルーフ開閉のスライダを「途中まで間借り」
ギアからスライダがいったん離れるため、毎回ちゃんと歯車が噛み合ってくれるのか不安だったが、問題は起きず。


書いていない苦労箇所は山ほどあるが、書ききれないのでこの辺で勘弁・・・。


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