前輪を左右に動かそう!

最近のプラモデルのほとんどは,前輪が左右に動きます。部屋に飾る時もスタイル決めれていいですよね。
しか〜し,デロリアン(タイムマシン)は映画の「飛行モード」を再現するため,上下に動いても左右には動かない!
おまけに,構造上,普通に飾ってもタイヤが「だらけた」状態に。
「飛行モードが必要ないので回転軸を接着しちゃえ」と,普通ならそれで終わりなのですが,
どうせならステアリングさせたい。ここでは,邪魔な飛行モードのパーツを逆に応用して,タイヤを曲げさせてみたいと思います。

軸の準備

「問題は軸をどうするか」
自作となると,技術力が相当必要です。
「第一タイヤをはめるための軸を使えないと…
 まてよ,飛行モードの回転部分をうまく使えば」
ってなわけで,不幸中の幸いとでもいうのか,これを使って作業に取り掛かりましょう。

発想は単純。
「回転軸を横に寝かせて,定まった位置に接着。後はタイヤを両方同時に動かすようにする」
まず使うパーツは,左右それぞれ,
・(説明書の)A部品@
・A部品EとF(GとH)
・A部品J
まず,それぞれをプラモデルの説明書どおりに組み立てます。
ただし,A部品Jは向きを逆にしてくっつけます。

そして,A部品EF(GH)の上部を切ります。(写真-1)
さらに,A部品Jの出っ張っているところも切ります。(写真-2)

ここまでの完成図です。

このA部品Jを,左右くっつけることで,常にタイヤが同じ向きに動くようになるわけです。

次にシャーシです。もともと左右に動くようになっていないから,タイヤの囲み内側にぶつかるなどしてしまうので,大掛かりな切り向きが必要になります。
写真のように,側面部分は全部取ってしまいます。
また,もともとある溝に先のパーツを入れれるように幅を広げてます。

上部からの写真。
赤い矢印で示すように,元々ある溝の後ろの部分を,
隙間が9ミリほどあけます。
切り取った側面部分の下部も,やはりタイヤを曲げるとぶつかってしまうので3ミリほど切り取ります。

実際にはめ込んで見ましょう。
軸を中心にくるようにすると,写真の位置のようになります。

実車のなかには車体の安定を図って,ダンパーを短くして,タイヤを低くしているのが少なくありません。
(バックトゥザフューチャーのタイムマシンもそうですね。)
そういう風にしたい人も,プラ板などで高さの調整がきくので,個人で楽しむのもいいかも知れません。

後輪は説明書どうり作って,軸を接着すればおわりですが,上記のことをしたいときは,シャーシの間に,やはりプラ板をはさめばいいです。

これを片方も同じように作り,しっかりとシャーシに接着させます。
そして,先のBのパーツを,プラ板でくっつけます。もちろんタイヤが同じ方向に向いている状態で!
これで完成です。上にプラ板をくっつけて頑丈にすることもできます。

左下の写真-かなり他のプラモデルに近い感じになりました。

下写真-ボディをつけた状態。
なんか浮いてるように見えますが,写し方が悪かったようです。(笑)
実際はこんな違和感は感じません。
タイヤを曲げると,タイヤ前方がボディに,僅かにぶつかってしまいました。
ボディの形を崩さない程度に削って解決しましょう。

Back!!/ガルウィングを再現しよう!